毛皮のダブルフェイス加工について。

■ダブルフェイス加工について。■

毛皮は通常は毛の部分が表面(フェース)として使用されますが、皮面(毛皮の裏側)をきれいに加工して表面に使用できるようにすることをダブルフェースといいます。

ムートン、ベビーラム、チキャンラム、ミンクなどといった皮が丈夫である程度厚みのある毛皮がこの加工に適しています。

裏生地を使用しないため、非常に薄くて軽い製品に仕上がり、より高度な加工技術を駆使できるので、多用なデザイン展開が可能になります。

ダブルフェースのうちで、皮面(毛皮の裏側)を染めてサンドペーパーで毛羽立たせスウェードとして使用できるようにする加工をスウェード加工と言います。

スウェード状のダブルフェースの皮面を樹脂加工してレザー(皮革)の銀面のように仕上げた物をナッパラン、またはナッパ加工といいます。なおナッパランの場合はスウェードに比べて、汚れにくく手入れが簡単などの利点があります。