革の部位について。

一重にレザーと言っても、素材自体は、自然素材の為、形は1枚1枚大きさ形状が微妙に異なる素材です。

素材の厚み自体は、レザーの仕上げの際に剥くことにより、厚みを均一にしますが、部位の特性強度はそれぞれ異なり、使用するのに向いている部位などがあります。
このページでは、牛革の場合を例にとって部位ごとの特徴を説明しています。



柔軟性と強度を兼ね備えた部位。元々、品番に可動していた部位と言うこともあり表面にシワが多く、特徴のある表面をあえてデザインとして取り入れる場合もあります。



デザイン上、接ぎを入れたくない大きなパーツや、製品自体にある程度の用尺が要求されるベルト、バッグのショルダーストラップなどに使用されます。接ぎの無い1枚革のベルトが作成できる部位はこの部位に限られます。
部位自体の繊維の密度が高く、厚みをあり非常に丈夫な素材。バッグのサイドパネル・鞄底パーツにもよく使用されています。



「ショルダー」よりもシワが少なく、コシがある部位です。強度もあり牛革を含め他素材でも良質な革素材の部位として扱われている部位です。なかでも、馬革におけるこの部位は、「コードバン」と呼ばれて高級レザー素材として扱われています。サイズの大きな製品づくりにも向いている部位です。



比較的柔らかく、厚みも薄い部位。外側ほど素材の厚みが薄くなるため、部位全体が利用出来るわけではなく、
表革としてよりも裏革として、靴の中敷きやバッグの裏側の素材として利用されることも多い。素材自体の厚みが薄い為、伸びやすく、素材自体の強度も他部位にくらべて弱め。



前脚、後脚ごとに繊維質などの面で違いがあります。後脚の方が、繊維密度が高く丈夫です。
素材自体は厚みのある素材で、面積が小さいため、バッグの持ち手、財布など小物製品の作成に使われる事が一般的です。