工場へのパターン発送前に行っている作業内容。

型紙修正に関する概要。

レザー素材は編み地ではありませんので、投入いただく型紙が布帛用の型紙がご利用頂けない場合があります。
弊社では、お預かりした、型紙を工場出荷前に使用するレザーの質に合った縫製仕様に修正した上で現地へ投入しています。


問題点、布帛素材との違い 革は裁断面がほつれることの無い素材です。 革は、基本的には、「ギャザー」「イセ」等が入らない素材です。 革は、素材ごとに厚みが異なります。 特殊加工した場合を除き、革は基本的には、伸び縮みしやすい素材です。 革自体の加工の都合により元々、革に含まれる油分の少ない破れやすい素材もまれにあります。
 
対応方法 表地裁ち端に「端ロック」始末等の指示が型紙に記載されている場合。素材にあった始末に変更しています。 使用する革の厚み、ストレッチ性に合った、ギャザー分量、イセ分量に調節しなおし修正しています。 上がり寸法に合うように素材の厚みを考慮した寸法に型紙を微調整しています。 裁断前に、縮率を計算し縮み分を加えた型紙を起こし直します。 裁ち端に「捨てミシン」を入れる等、リッピング防止用の処置を型紙に加えます。

以上が、代表的なレザー製品縫製と、布帛製品縫製の違いになりますが、他にも修正している箇所などあります。
レザー製品の縫製に関しては、レザー製品専門の縫製工場でお作りすることをお薦めいたします。

※その他の製造に関する手順につきましては、OEM企画生産の企画製造手順。ページをご参照下さい。

※その他、レザー製品の縫製に関して、ご不明な点等ございましたら、パターン出し前にご連絡いただければ対応しておりますので、
ご遠慮無くお問い合わせ下さい。

※以上の修正に関する内容は、全て事前に修正内容をご報告し、ご了承頂いた上で進めます。

工場へのパターン発送前に行っている作業内容。

修正型紙修正
※書き込み終了後の型紙画像例。(クリックで拡大表示)

工場まかせにしないOEM生産。


お預かりした型紙は、工場発送前にすべて弊社で目を通し、翻訳作業と縫製に使用する素材に起こりうる注意点などを追加した上で型紙の書き込みます。

形は同じでも、縫製に使用する素材が変われば、上がりは大きくかわります。

弊社では工場がわかりにくそうな仕様箇所などを事前にチェックし、
型紙に追加で書き込む作業を必ず行っています。


縫製仕様書
※過去、工場用に別途作成した追加資料画像例
(クリックで拡大表示)

縫製指示書を別途作成し、
お送り頂いた資料の追加資料として工場に投入しています。

工場の「クセ」「特徴」を理解する生産。

お客様にご満足頂ける製品をお届けするためには、
工場とのスムーズなやり取りが重要なポイントでもあると弊社は考えています。

特に、生産国が異なると、生産の起こりやすいトラブルも様々で、
投入先の工場に合わせた資料作りは欠かさずに行っています。


現在までの作業成果

●商品お届け後、投入頂いた型紙、縫製仕様書と異なるといった縫製上のクレームは、ほぼありません。

●別色を新たに作成する場合等を除き、弊社にご依頼いただくお客様で、1stサンプルを納品した段階で展示会サンプルとして、お使い頂く場合がほとんどです。
(2nd サンプル、3rd サンプルと作るケースが非常に希です。)

●量産オーダーを頂く際に、サンプルに対しての修正コメントはほぼありません。
(ただし、デザイン変更、素材変更等の場合は除く。)

●弊社がサンプル、量産依頼にあたり、型紙、その他準備した資料投入後、工場サイドから
仕様に関する質問等はほぼありません。